コラム~1/100スケール
外構エクステリアお庭の図面を読む際の目と図面との距離。
これが段々と遠くなってきています。
今ではその距離55㎝。
それより近いとピントが合わずにぼやけて見えて、遠ければピントは合うけれど文字が小さくて読めません。
読書の際にも自然とこの距離になります(ゆったりと本を構えた様が大人の余裕を感じさせてくれる距離)。
外構や庭の図面は基本的に1/100スケールで作図しています。
実際の長さが1mならば図面上では1㎝、これ位なら余裕で読めます。
10㎝だとすると図面上では1mm、まだまだ大丈夫。
5㎝になると図面上は0.5mm、この辺から怪しくなってきて老眼鏡に手が伸び始め、
2㎝にもなると流石に0.2mm、確実に老眼鏡なしでは判読できません。
1/50スケールで作図すれば解決できそうなものですが、それではA3用紙に収まらないし、1/100のサイズ感が染みついているので全く感覚が掴めません。
近頃は老眼鏡の扱いにもすっかり慣れてきて上手く使いこなせるようになってきました。
鼻先から少し下にずらして掛けた老眼鏡を通して眼下の図面を読み、そのままの姿勢で目線を上げて正面にあるパソコンの画面を裸眼で確認する。この動作を何度か繰り返していると猛烈に目が疲れてくるのでそう長くは続けられません。
おもむろに外した老眼鏡を左胸のポケットにそっと差し込んだ。
そして遠くを見つめて一言二言...何かつぶやく...
いよいよダンディの仲間入りか...