コラム~蛇口の高さ
どうして庭にある立水栓の蛇口の高さは腰を屈めねばならないほど低い位置にあるのだろう?
ふと浮かんだ素朴な疑問。
地面から50㎝とか60㎝とか。この高さはいったい何に基づいて設定されているのだろうか。私が外構お庭の仕事に携わるようになったのは23年前のこと。当時から既に蛇口は低かった。物心のついたばかりの幼少の頃に記憶を遡ってもやっぱり蛇口は低かった。
家の中はもちろんオフィスでも商業施設のトイレでも、蛇口は立ったまますうっと手を伸ばした高さにあるのが普通。
庭の蛇口が低い位置にあるのは使用目的に特化したからそうなったはず。そういえば“外の足洗い場”などと呼んでいるのを聞いたことがあります。なるほど足を洗うにはこれ以上ない最適な高さですもの。バケツに水を汲むのも丁度良い。汚れた靴を洗うのにももってこいの高さだし。外は土などの汚れがはねるので低いほうがそれなりに都合が良い。
我が家の外水栓はちょっと持ち上げています。水受け鉢が地面から50㎝ほど上がっていて蛇口はそこから更に50㎝上方に設置。この高さはとても自然で使い易いものです。腰がとっても楽ちん。
外出先から帰ったら外で手を洗ってから家に入りたい。足洗い場ではちょっと低いけど…
玄関脇に立ったまま手を洗えるディーズガーデンの水栓『スタンドウォッシュ リリー/カラー』があると生活が便利になるのかな。
“庭にあるお洒落な水飲み場”のイメージが強いリリーとカラーもwithコロナの時代では新たな需要で出番が増えそうです。