ドイツの寒空に似合うグレイの庭とボルドーのカルーナ

ドイツの寒空に似合うグレイの庭とボルドーのカルーナ

宮城県仙台市M様邸外構/お庭リフォーム工事

仙台市M様邸の外構とお庭のリフォームです。

ドイツのエッセンスを取り入れて異国情緒が漂うおしゃれな空間へと変身しました。

緯度の高いドイツでは、朝7時ころでも外はまだ薄暗く日中もグレイの寒空が広がります。

歩道や広場の舗装はグレージュの石畳などを基調に構成され、ストリートのカフェではグレイのチェアやテーブルが並び、草花を飾るポットまでもがグレイ一色と、寒空がとにかく似合うドイツの街並みです。

ツツジ系のカルーナは冬季に細かな花を付けます。エリカやブルガリスの白/ピンクの花がグレイの街並みにとっても似合って映りました。

 

 

ビフォー

こちらはビフォーの状態。腕木の階段と左右に広がるロックガーデンがナチュラルで雰囲気もとても素敵です。

広い敷地で植栽も多く管理が大変になられたとのことで、ローメンテのスタイルへとリフォームしていきます。

 

こちらもビフォー。アンティークの腕木(電柱でトランスを支える部材)のアプローチが道路から玄関へと誘っています。M様邸は雪が多い地域のため、細かな段差のあるアプローチでは除雪が困難とのことでした。腕木ももったいないですが撤去していきます。

 

アプローチの奥にあるウリン材のローデッキは残します。色が抜けグレイに変色したウリンは美しいですね。ウッドフェンスもウリン材でできています。グレイに変色しますとウリン材自体の劣化が気になりますが、全くもって心配ございません。40年位ほったらかしでも大丈夫です。堅いので虫も食わず、高密度のため吸水しませんので腐食しません。タイルよりも長持ちしますよ。

 

樹木は何本かを残し、雑草の混ざった畑は無くしていきます。

一部が腐食していた電気の配線も必要に応じて交換します。

基本的に完成されたお庭ですので、除草と剪定だけで綺麗な状態となりますが、メンテナンス性を考慮し思い切って変身させます。

 

ファサードは既存のウリン塀を残しました。新設した階段は全体のボリュームに負けない様に大ぶりのアンティークレンガをチョイスしました。RCの土留めはグレイのペンキで塗装することで異国の香りがプンプン漂ってきます。外壁の仕上げに使われるジョリパットの様な塗装ですと表面に表情が出過ぎてしまいますので、今回は敢えてのペンキ仕上げです。RCの下地がそのまま残るペンキ仕上げは、店舗の様な非住宅系で多く見られますが、やっぱりおしゃれですね。施工のコストはジョリパットと変わりません。

ボルドーのカルーナがグレイの空間にとにかく映えます。

 

新設したアプローチはグレイとベージュが混ざりあったマーブル舗装で、除雪もノーストレスで頑張れます。

 

地面は全てコンクリートで覆いました。

画像では判り難いですが、コンクリートの表面全体には大きなウロコの様なパターンを付けました。太陽が傾いている時間帯はその模様が一面に現れます。夜間のライトアップ時にもパターンの影がくっきりと現れてきます。

ファサードと庭空間のボーダーに設けたワンポイントの目隠しはマット仕上げの強化ガラス。足元のベースもグレイで塗装しています。

 

 

 

 

レイズドベッドに並べたカルーナの“エリカ”と“ブルガリス”。鮮やかではない少し濁った色彩が空間にマッチします。フランスや英国なども街並みは少し濁っていますよね。全ての色にグレイの絵の具をちょっと混ぜると、あのおしゃれな感じになるのです。

 

グレイのポット“サベリ”とカルーナの相性は抜群ですね。

そして寒空に良く似合います。