カラーシャドウフィルター
カラーシャドウフィルター
お庭のライティング。
門灯やアプローチ灯といった外構や庭で使用するライトの電球の色は、ほんのりオレンジがかった暖かな印象の電球色が一般的です(暖色系)。他にもホワイト色の電球も使われますが、寒色系のホワイトはどこかクールでシャープな印象で、どちらかといえば一般住宅よりも店舗や公共の施設などで多く見かけられます。
電球色にしろホワイト色にしろ複数の照明器具を点灯させる場合は、どちらかの色で統一すると空間に一体感が生まれ、反対に2色混在にするとややまとまりに欠けるので、ここは要注意ポイントと思いながらライティングを設計していきます。
ほっこり感を求めるならば電球色で統一しましょう。
それら基本を知った上で、シーンに合わせて色を組み合わせていくのが応用編。これこそが演出であり設計の面白味であります。
例えばポールライトとスポットライトの組み合わせ。ポールライトは対象物をピンポイントで照らすのではなく空間一体をほわっと明るくする役割。スポットライトはそれとは対照的で、狙った対象物をピンポイントで照らし出す役割を担います。
応用編としてはこんな使い方です。アプローチに沿って並べるポールライトと樹木を足元から上に向かって照らすスポットライト。これらは電球色で統一しますが、その中で1基だけホワイト色のスポットライトを使用します。その1基が照らし出す対象はシンボルツリー。電球色で統一された灯りの中でシンボルツリーのシマトネリコのみをフィーチャーし白く浮かび上がらせると、シンプルな中にメリハリとなんともお洒落な雰囲気を演出することができました。
更なるテクニックとして、電球色とホワイト色以外に季節に合ったカラーライトを混ぜて使用すると表現の幅が広がります。